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カラヴァッジョ 天才画家の光と影のRIOのレビュー・感想・評価

4.1
「聖マタイの召命」の射し込む光
レンブラントなど後世の画家に多大なる影響を与えた
北イタリアのリアリズムのカラヴァッジオ
それまでと区別するためにナチュラリズムが用いられる

自然の光が映し出す色と形へのカラヴァッジオの超越した見方は聖職者の世俗化を否定し権威の維持のために反対に聖書の教えや教皇の権威を否定するような表現を異端として厳しく弾圧される教会の堕落に対しても向けられていた

超越しているものは同時代の人の目には何が描いているのか分からない
理想化された宗教画を好み何処かの青二才の肖像画などには価値がないとされた頃に聖なるものを下層階級の中の人々に見いだした

まぎれもない巨匠であるカラヴァッジオは喧嘩好きというかバロックです

死ぬまで闘いの日々

劇的な生涯で出逢う人々がカラヴァッジオに協力している姿とか
教皇を軸にフランス人とスペイン人が対立するローマも神や宗教に対しての新しい芽生えみたいなルネサンス後の空気も感じました
サンタさんみたいな聖職者の法衣が気になる
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