シンプルな作りで良い。
はじめ冗長に感じていたが、中盤を越えるとそれにも慣れてくる。
前半は設定説明などがメイン。母との本気のやり取りあたりから事態の展開にスピード感が増してくる。
復讐を誓うハムレットの周りの人々が、罪の認識と自責の念や悲しみで精神のバランスを崩していく様子がスリル。
とりわけ復讐劇に巻き込まれただけのオフィーリアが哀れ。
憎しみが連鎖し全員で不幸になっていく。
ストーリーは死から始まり常に死が漂う。殺人、霊、事故死、溺死、墓場のシーン、毒、決闘。
お互いに罠を張りあい、それが更に事態を悪化させる。
ヘレナ・ボナムカーターの美しさに驚いた。昔から美しく演技も上手かったのか。
時々出てくる夜明け前のシーンが綺麗。