りょう

まわり道のりょうのレビュー・感想・評価

まわり道(1974年製作の映画)
2.9
ヴィム・ヴェンダースのロードムービー3部作の2作目。びっくりするほど理解不能でした。退屈すぎて、何日かに分けてやっと観終わりました。

終始不協和音っぽい音楽が流れていて、不安感や憂うつ感を演出。ニートみたいな自称作家に母親がお金を出して自分探しのような旅をさせる。道中、桃太郎やオズの魔法使いばりに仲間が増えていく。

途中、妻に先立たれて自殺を志願する男の家で、孤独についてや見た夢について語り合うくだり、その後川沿いを散歩するくだりで哲学的な?理解不能なことを語り合う登場人物たち。これは何かの学問に精通していたりすれば理解できるのかな?とにかく話していることがよくわからないので、感情移入もなにも無かった…。

孤独は演技的で自分を演技者と意識するときの状態、みたいな話は面白かった。自分を第三者の視点で観るっていうのは人間にしか出来ないことって聞いたことがある。

元ナチスの老人がたびたびハーモニカを吹くのだが、前述の自殺志願者が実際に首を吊って死んでいるのを発見したタイミングでハーモニカを吹こうとした瞬間、主人公ヴィルヘルムにはたかれるシーンがウケた笑

知識不足で楽しめていない部分もあるかも知れないけど、こういう作品を敢えて高い点をつけてカッコつけるよりも、意味わかんないからつまらんと言い切る勇気を持って低い点数つけます🥲
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