ぽち

まわり道のぽちのレビュー・感想・評価

まわり道(1974年製作の映画)
2.1
台詞に頼った展開や、超長回しなど特徴ととらえることもできるが、個人的にはちょっと退屈だった作品。

基本的に原作の「教養小説」を踏まえてのこの内容なのだが、それが今見るとかなり冗長に感じてしまう原因だろう。

また、制作年の1975年でさえ今との常識などのギャップが大きく、また他国ということもあり、各キャラの行動が理解しずらいのだが、その元となった原作は1796年なので、いっそう理解を超えたキャラとなっている。

多分ゲーテを読み込んで、その上で今作を準えてみると理解できるのだろうが、映画単品としてはいきなり見ると退屈な物と言えるだろう。

もちろん見所は今作デビューのナスターシャのサービスシーン。
13歳の瑞々しさと美しさは特筆ものだ。



余談。
「まわり道」と聞くと、どうしてもユーミンの詩を思い出してしまう。
「ひこうき雲」のLPの中に書いてあった「誕生日」という詩。

そのなかの一節で
「そのジグザグなはずの道が
ふりむいてみると
まっすぐなものになっているのは
なぜだろう?
もし わたしに
過去にもどることが許されても
わたしは・・・・・・」

う~む。歳とってみると、ホントその通りだと思えてしまう。

って言うか、これを19歳の女の子が書いたってのが、才能の現れなんだろうなぁ。
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