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それでもボクはやってないのmisakiのレビュー・感想・評価

それでもボクはやってない(2007年製作の映画)
4.2
恐るべき超大作。本当にしっかり取材してストーリーが練られてる。。加瀬亮の演技もリアル、何よりも警察官、検察官、弁護士の立場関係がとてもリアル‥‥。恐ろしいですね、ほんとに。「裁判官が無罪を出すことは、国家にたてつくことに等しい。」99.9%しか無罪の確率がないわけだ。
裁判は真実を明らかにするんじゃなくて、限られた証拠の中で被告人が、無罪か有罪かを決めるだけ。日本の司法、本当にこれでいいの‥?法律を専攻してる身としては、日本の司法の現状を改めて自覚して、人を裁くことの難しさについてさらに、さらに思い悩みました‥‥。
でもやはり、刑事司法においては、"疑わしきは罰せず"を貫くべきで、無実の人の人生を奪っては絶対にならない。裁判官は、たくさんの事件を捌かなければ上に上がれないのだろうけど、一件でも無実の人を有罪にしたとしたら、その人には、確実に罪があると思う。それほど、それほどこの仕事は、裁判というのは、難しい。
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