「法廷劇と潜水艦映画に駄作はない」と言われるが、本作も完成度が高い。とにかく設定もセリフもリアルで、2H半の長尺も気にならず、思わずシナリオ買っちゃったくらい。
痴漢冤罪で捕まったフリーター青年が、支援者と人権派弁護士の助けを借り、法廷で粘り強く無実を訴え続けるストーリーだが、これって即ち「国家権力vs個人」の話である。
逮捕され、拘置され、裁判の被告になるとは一体どういうことなのか？具体的に映像で見せられると、いかに個人が無力であるかがよく分かる。痴漢に限らず、誤認逮捕っていつでも誰にでも起こり得る話だもんな。間違って捕まったら、とりあえず「当番弁護士を呼んで下さい」と言いましょう。
