ドナウ

散り行く花のドナウのネタバレレビュー・内容・結末

散り行く花(1919年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

シャイニングの斧の引用元と言われる作品で、見てみるとなるほどリリアン・ギッシュのサイレントならではの大仰な演技がシェリー・デュヴァルのヒステリックと重なる。斧の方はやみくもに叩きつけているだけで言われたらそう見えるかなぁぐらい。中国人の主要人物を演じるのは白人、黒人も白人の黒塗りというもので、当時の白人に有色人種へ感情移入させるためには白人が演じざるを得なかったんだろう…とは思うけどこの監督は「國民の創生」があるからなぁ。仏教徒がわざわざ暴力的な白人を改心させるためイギリスへ仏の教えを伝道しに行くあたりも白人的な気がする。そして目を引くのは鞭、親が娘を罰するために使うのだけれど、頭を垂れたソレはアレにしか見えない、わざわざ父の靴を磨くため(不自由の比喩かもしれない)跪かせるあたり…。繰り返すあの作り笑いは印象に残った。
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