たむ

水戸黄門海を渡るのたむのレビュー・感想・評価

水戸黄門海を渡る(1961年製作の映画)
3.2
水戸黄門といえば、時代劇ドラマ史上に残る長寿番組で有名ですが、その前には映画もたくさんありました。
本作は大映の一本で、テレビドラマをイメージしているとそれを遥かに超える壮大な超大作映画となっています。
とにかくキャストが豪華です。
テーマも蝦夷を舞台にアイヌと日本人の葛藤が描かれており、社会派映画の魅力もあります。
イメージは完全にアメリカの西部劇を踏襲しています。
オープニングから大群衆の戦闘シーンがあり、当時の日本映画の超大作のクオリティを見せつけられます。
世直し珍道中としての水戸黄門映画というより、日本の危機に立ち向かうヒーロー映画のようです。
本作で雷蔵さんは助さんを演じています。
早々に海に落ちるので、しばらく姿を消すため、雷蔵映画としてはあれかもしれませんが、いいところはかっさらっていきますね。
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