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疑惑のぉゅのレビュー・感想・評価

疑惑(1982年製作の映画)
3.8
2024年 鑑賞 24-67-19 [5-4]
BS松竹東急 銀座よる8シネマ にて
松本清張先生の同名小説を原作に、「震える舌」「鬼畜」等の監督・脚本による、富山県新港湾埠頭で、車が海中に転落し乗っていた地元の財閥の白河福太郎が死亡するが、その後妻球磨子(桃井かおりさん)は助かるが、夫に3億円の保険金がかけられていることが判明し、保険金殺人と疑われ警察に逮捕されることになった彼女は、女性弁護人佐原律子(岩下志麻さん)を紹介され、事件に立ち向かう作品。原作と違い映画では、被疑者の球磨子と女性弁護士佐原の心理的関係に焦点が当てられている。

ー 松本清張氏原作 × 野村監督 映画祭 第3弾 ー
海辺を走る車と夏の暑さを感じると雨を走る車、埠頭から海へ落ちた車から助けられた女性球磨子と海から上げられた車と彼女の夫福太郎(仲谷昇さん)の死体が発見されるも... 、球磨子の様子や態度に違和感と保険金のため事故証明書を請求する球磨子、球磨子の元彼の豊崎(鹿賀丈史さん)の尋問と事件を追う記者秋谷(柄本明さん)は豊崎に接近、球磨子の会見と保険金殺人と疑われた球磨子は逮捕され... 、白河家の顧問弁護士原山(松村達雄さん)が持病のため辞退と女性の国選弁護人佐原が新たに弁護に就くと球磨子のワンカットシーンからの「嫌いだなぁ私 あんたの顔」で佐原のアップになるシーン 好きぃ〜 、宗方検事(小林稔侍さん)の表情が険しいと証言者の事件の目撃者藤原(森田健作さん) vs 球磨子、証言者の東京のクラブ経営者とき枝(山田五十鈴さん)と年齢については黙秘?とクラブ「青い旗」(霧じゃなくて?ジャケットは青いけど... なんちて)と以前球磨子を雇っていた、とき枝 vs 佐原と球磨子が求婚された回想、証言者の白河酒造の岩崎専務(名古屋章さん)と球磨子の傍若無人さと回想、証言者の福太郎の釣り仲間木下(三木のり平さん)と「あの女に殺される」、豊崎の証言者とぶちギレる球磨子と退廷と「どうして私が出て行かなくちゃいけないのよ」、球磨子 死刑される夢を見て喚き騒ぐ、転落実験と車内カメラ映像と靴やスパナがあったという違和感、佐原の元へ豊崎が深夜の来訪と球磨子が泣いた日の回想、ブレーキがかからないと空き缶と福太郎の事件前夜の言動、靴とスパナとためらい●●ー●を防ぐ手法と福太郎の息子の証言、福太郎の思いと●●●●と「お前が父さんを追い詰めたんだ お前が父さんを殺したんだ」、佐原の思いや行動と球磨子の思いとクラブでの女同士のぶつかり合いがいいっ!、ラストの展開 エモい!

桃井さんのお葬式や刑務所や法廷での数々表情や演技や、冷静沈着でありながら、時に感情的になるクールビューティ的演技に惚れた!この二人以外は端役にも思えるくらい圧倒的に凄かった!

「あんた私がやったと思ってっしょ? 嫌いだなぁ私 あんたの顔 警察も新聞もあんたたちみんなおんなじね 」

「どうして私が出て行かなくちゃいけないのよぉ 私を追い出してみんなで嘘の裁判をやろうと言うの? 冗談じゃないわよっ こっちは死ぬか生きるかの裁判なのよっ そっちの刑にされてたまるもんですかっ」

「お前が父さんを殺したんだ」

「私は今まで通り私のやり方で生きてくわよ 男たらして死ぬまでしっかり生きてみせるわよ」「あなたはそれでしか生きられないでしょうね 私は私の生き方で生きてくわ まぁせいぜい頑張ってね またしくじったら弁護してあげるわ」「頼むわ」

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