観た。
アメリカへ行く、の続編。
メキシコでテキーラに襲われて、仲間を失ったり散々な状態のメンバー。
ニューヨークへ向かう道中に、ウラジミールがモーゼと名乗り再合流。
やはりマッティ・ペロンパーがいないとこのバンドは締まらない。この映画だとキアヌ・リーブスにも見えてくる。
モーゼは相変わらず、バンドをビジネスと称する搾取で支配する。前回の事もあるので全面的に従う感じもメンバーにはないが。
そして故郷、シベリアへ帰ると言い出す。手土産に自由の女神の鼻を持って。
バンドの演奏シーンはどれもとても哀愁があり、ほっこりとする。あのデカい三角の3弦の楽器はなんなんだ。
メキシコ部(って呼ばれてるのが可笑しいけど)の唄うアーイ、アーイ、テキーラ♪は最高。エンディング曲にも。
モーゼがプールを歩いて渡るシーンは思わず笑ってしまった。唐突なんだけど。
CIAの鼻奪還作戦とも並行してフランス、ドイツ、チェコ、ポーランドと旅は続き。モーゼは約束の地を見ない、と離脱。ま、彼はどっかでまたふらっと現れるんだろう。
台詞も少なく、楽しい音楽と彼らの勇姿を満喫する映画かな。
アキ・カウリスマキ、脚本・監督