Monisan

レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会うのMonisanのレビュー・感想・評価

3.9
観た。

アメリカへ行く、の続編。
メキシコでテキーラに襲われて、仲間を失ったり散々な状態のメンバー。
ニューヨークへ向かう道中に、ウラジミールがモーゼと名乗り再合流。
やはりマッティ・ペロンパーがいないとこのバンドは締まらない。この映画だとキアヌ・リーブスにも見えてくる。

モーゼは相変わらず、バンドをビジネスと称する搾取で支配する。前回の事もあるので全面的に従う感じもメンバーにはないが。
そして故郷、シベリアへ帰ると言い出す。手土産に自由の女神の鼻を持って。

バンドの演奏シーンはどれもとても哀愁があり、ほっこりとする。あのデカい三角の3弦の楽器はなんなんだ。 
メキシコ部(って呼ばれてるのが可笑しいけど)の唄うアーイ、アーイ、テキーラ♪は最高。エンディング曲にも。

モーゼがプールを歩いて渡るシーンは思わず笑ってしまった。唐突なんだけど。

CIAの鼻奪還作戦とも並行してフランス、ドイツ、チェコ、ポーランドと旅は続き。モーゼは約束の地を見ない、と離脱。ま、彼はどっかでまたふらっと現れるんだろう。

台詞も少なく、楽しい音楽と彼らの勇姿を満喫する映画かな。

アキ・カウリスマキ、脚本・監督
Monisan

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