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兄弟仁義のmitakosamaのレビュー・感想・評価

兄弟仁義(1966年製作の映画)
3.1
東映YouTubeにて。
親のンぉ〜血を引くぅ〜兄弟ィ〜よりもォ〜♫なサブちゃん主演の兄弟仁義シリーズの1作目。
サブちゃん主演とありながら、特別出演の鶴田浩二がオイシイ所を全部持って行く内容だ。

サブちゃんと人見キヨシがイカサマ博打うち。上州に来て最後のサギ仕事に挑む。
サブちゃんは生き別れの母をずっと探していて、それが向島にいる事を突き止めている。イカサマ商売を辞める気なら何故上州くんだりまで来たのか?向島に直で行きゃ良いじゃねーか、って言っちゃダメなのか?

上州では村田英雄の昔気質の組と、阿部徹の新興悪役ヤクザの組が争う。阿部徹組は温泉利権を独占しようと画策中だ。
村田英雄の組には客分で鶴田浩二がいる。阿部徹組には待田京介が客分だが、鶴田に比べるとキャラが弱いな。
そして村田英雄の娘を嫁に貰うのが大頭(だいがし)の松方弘樹。

村田組の客分となり賭場でサイを振るが、阿部徹にイカサマを見破られる。阿部徹がヒールでありながらも、それなりに有能な所を見せるのが良いね。
渡世の掟によりイカサマ師は始末するのがルールだが、母に会いたいサブちゃんに大頭は助け船を出す。
3日で戻ってくるなら母に会いに行って良いが、戻って来なければ村田組存続の危機となる約束をする。

かくて、必ず戻る約束をしたサブちゃんと信じて待つ松方となる。
つまり、走れメロスだ。コレを任侠モノでやるとは思わなんだ。
サブちゃんママは実は死んでいた事がわかる。そして途中襲撃されながらも無事帰ったサブちゃんは、松方弘樹と義兄弟の盃を交わす。

だが村田英雄が待田京介に殺され、怒った松方弘樹は殴り込みで逮捕。組を守るサブちゃん。だが、松方の嫁はヤクザ家業から足を洗い堅気になり温泉宿を開く提案をする。この嫁が一等マトモで一番共感できる。

温泉資金の借金を利用して阿部徹組は揺さぶりをかけるが、サブちゃん一世一代の大博打で勝利。だが殺されちゃう。

出所した松方に代わり鶴田浩二が殴り込みをかけ、見事に仇をとる。
うーん。やっぱり鶴田浩二がオイシイ所を横取りしたように見える(笑)

普通に松方への恩義として、サブちゃんが敵討ちじゃダメだったのか?その方が脚本的に理にかなってたと思うんだが。
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