高級旅館の奉公人（下元史朗）と女中（水木薫）が、逝去した経営者の長女（小川美奈子）と次女（松本美幸）を地下室に監禁してしまう。人身売買の商品にされた姉妹の調教過程を描いている、日活ロマンポルノ。団鬼六原作。
純和風の高級旅館が舞台だが、その地下室における密室劇がメインのため、トラディショナルな雰囲気は希薄。地下室以外のシーンでは、失禁を我慢する姉が内股で歩き回る、羞恥プレイが見応え満点。
「姉妹を調教してから、高額で売り飛ばす」という取引行為が物語の骨子。登場する調教プレイは、浣腸、逆さ宙吊り、長芋責め、電動ディルド付きシーソーなど。どれも歌舞伎の見得のようなものであり、「いよっ！待ってました！」と声を上げたくなる。
男優陣では、ヤクザの親分（港雄一）のかぶりつき演技と、調教の様子を含み笑いで傍観するオヤジ（橘家ニ三蔵）が素晴らしい。浣腸＆失禁プレイのときに、股間の2穴から噴出する様子をきちんと描写しているところがスゴイ。
