ヴィスコンティ連続レビュー!
夫婦の不倫や諍いを描いた作品です。
相変わらず貴族の没落や人間の業を描いている作品。今作がヴィスコンティの遺作になったみたいです。
ラウラ・アントネッリの大胆なヌー…
このレビューはネタバレを含みます
衣装や描き方も勿論美しいのだが、どれだけ美しい画を作っても不倫というものはどの時代も変わらない。
たいてい妻が貞淑で家事掃除もできそうな内向的美人、不倫相手は妻にない魅力を全て兼ね備えたように見え…
イタリア貴族の堕落を描いている……というか、家同士の取り決めとしての結婚が意味を為さなくなっていく話。
フルチの『ザ・サイキック』が有名なジェニファー・オニールがテレザ役、そして34歳で髄膜炎のた…
自分の不倫には熱くなり、妻の不倫には嫉妬する。誰からも愛されないのなら死んでしまう、主人公は幼稚で短絡的な男だ。イノセントとはこの男のことなのか。
ヴィスコンティの貴族を描いた作品はほんとーーにセッ…
主人公トゥリオは死というものを分かっていない。
正しくは亡くなった人に対する、人間の感情をよく理解していないようだ。
例えば二人の兄弟がいて、弟が死んでしまったとしても、親の愛情の全てが遺された兄だ…
これは貴族社会への批評精神なのか、判断できるほど集中して観ることができなかった。ヴィスコンティの制作哲学も掘り下げたこともない。
遺作であるという結果論から導くのは下品だが、ヴィスコンティの対映画と…