レイチェル

イノセントのレイチェルのレビュー・感想・評価

イノセント(1975年製作の映画)
5.0
ヴィスコンティ監督の遺作は私の大好きがてんこ盛りで最高。

イタリア貴族の愛憎物語。夫は妻に、愛人への愛を熱く語る!
「官能的な美女なのだ!」はぁ?
妻のことは妹のように愛しているが、許して欲しいと。はぁ?
愛人は戦争未亡人、魅惑の公爵夫人。

愛人がラウラ様かとおもいきや、ラウラ様は悩める妻。美しい裸体が何度もあります。うっとり。

本当にもう、イタリア貴族は恋愛しかしていないのかな。最高すぎる。

妻を蔑ろにしたくせに、妻の浮気は許せない夫。その後の展開がぶっ飛びすぎて本当に面白かった。そんなことしてはいけない件が大きくふたつ。もっとあるけど。

ヴィスコンティ監督は自身もイタリア貴族の末裔、多分こうだったのねと信じてしまう傑作!

ひとつだけコメディかと思った件。
ラウラ様のお衣装が全て豪華で美しくて完璧なのだけど、一度、外出する際のお顔のベールがピッタリと張り付きすぎて、ストッキングを被った銀行強盗を思い出してしまった。必見シーン。
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