不見転芸者(みずてんげいしゃ)という言葉は初めて知った。芸者とは言え唄や踊りの能がなく、春をひさぐしかない小えん。山村聰演じる建築士の妾になるが、他の男とも関係を続けていく。悲壮感はなく、どこか飄々…
>>続きを読むこのタイトルだけで、白米三杯はいけると思う、今はもう作れない作品の一つ。
フランキー堺ファンとしてはちょっとピリッとした役でいいなぁと。男も女も人生の荒波というよりは、川の流れのようにゆっくりだが確…
売春防止法をくぐり抜け、「恋人」として男の欲望を受け止め続けていた芸者に、主体性が芽生える話。
といっても、何か気づきを得たターニングポイントがある訳でもなく、ちょっとモヤモヤする終わり方。
今で…
九段界隈と言えば靖国神社、日本武道館、千鳥ヶ淵などのイメージであるが、昭和初期まで新橋、神楽坂に並ぶ花柳界として栄えた場所であったらしい。芸のない芸者として客に身体を売りながら日銭を稼いでいる小えん…
>>続きを読む川島雄三監督×若尾文子主演という「しとやかな獣」と同じ黄金コンビによる、芸者からある男の妾になり、世を渡る一人の女性を描いた作品。
なんと言っても、凛とした美しさと独特の色気を放つ若尾文子が、その…
川島雄三監督お得意の風俗映画ではあるが、大映特有のアダルトな雰囲気とマッチしていつもの作品よりランクの高い作品に。そして何より当時28歳で、美貌も色気も充実していた若尾文子の存在感!彼女の艶やかなエ…
>>続きを読む原題『女は二度生まれる』 (1961)
監督:川島雄三
脚本:井手俊郎、川島雄三
撮影:村井博
編集:中静達治
音楽:池野成
出演 : 若尾文子、藤巻潤、山村聡、フランキー堺、他
富田常雄の『小…