2020年2月15日 レンタルDVDにて鑑賞。
富田常雄の「小えん日記」を原作とし、脚本・演出を川島雄三が手掛ける。
世間を逞しく生きる花街の芸者・小えんが人の強かさ、脆さ、心の美しさと醜さに触れ…
戦争で両親を亡くし、芸者として様々な男の間を渡り歩く小えん(若尾文子)の生き様を描いたお話。
芸者……と言っても芸事をするというわけでもなく、男の人に支援してもらいながら生きる我々の知るような芸者…
ああ若尾文子はどんな瞬間も美しい。
芸者から銀座の蝶になり自立の影を見せ、また芸者へと移り変わる女の一生。
藤巻潤からフランキー境から山村聰から高見国一までくるくると止まり木を変え時には娘のように、…
両親は戦災で亡くなってしまい、そして愛した男までも...
めちゃモテ+気の多い女性だけれど、それなりに男たちには愛を注いで、それでも色々ままならない
ラストのぼんやりとした孤独と、女性が生きていく上…
夜の女は何度も生まれ変わる
ヤドカリみたいにここからあちらへ
惚れた男も憎い男も同じ顔して愛し合って、「虚しさ」なんて感情なんか、とうの昔に捨て去った。
川島雄三×若尾文子の三部作の最初の作品のこ…
クレジットタイトルに川島雄三(東宝)書いてあることから東宝が大映に貸し出したことがよくわかる。若尾文子を女にしてみせると川島雄三が言ったらしい。確かに不見転芸者は、様々な男遍歴して女の力を見せつける…
>>続きを読む 「お客を恋人に仕立てて、お互いに住所氏名を知っててさ、その上お金を貰ってないことにしなきゃ稼げない。なんて馬鹿馬鹿しいじゃないの」
八方美人ほど幸せとは縁遠い。
小えんがそれまでの人間関係…