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女は二度生まれるのRのレビュー・感想・評価

女は二度生まれる(1961年製作の映画)
3.5
小えん(本名・磯部友子)は、芸者から銀座のホステス、客の妾と、男の元を渡り歩いていた。
遺族会のバイトに話しかけてみたり、寿司屋の見習いにちょっかいを掛けたり...。
妾になってからも、映画館で出会った少年と肉体関係を持つが、パトロンである筒井の怒りを買ってしまう。
そこで関係が終わりそうなものだが、小えんは心を入れ替えて、筒井の妾として尽くすようになる。
しかし、筒井が病に倒れてしまい...という流れ。

色恋売りの女性を描くとなると、悲壮な雰囲気が漂いがちだが、小えんはとにかくサッパリしている。
お客さんに調子の良いことを言われたときに、「本当にしていい?」って聞くのめちゃくちゃ可愛い。
今だと「パパ活」にあたる行為なのだろうが、寿司を食べさせてあげたり採尿をしたりと、ちゃんと筒井のことを愛しているんだなと思った。
しかし、寿司屋の見習いが田舎で幸せな家庭を築く一方、小えんは娘を持たない妾であり、かつて淡い恋心を抱いていた遺族会の元バイトには、娼婦扱いを受けてしまう。
最後のデート相手に選んだのが、若い少年であったことが、友子が人間として生まれ変わったことを示しているのだろうか。

あと、和服姿のうなじが綺麗で、この時代の監督はみんな若尾文子に和服を着せたかったんだろうなと思った笑
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