わせ

女は二度生まれるのわせのレビュー・感想・評価

女は二度生まれる(1961年製作の映画)
3.8
どの時代だって、自分の好きなようにに生きている女は卑しいと思われがちだけれども、若尾文子演じる小えんは寧ろその潔い自由さが純粋で可愛らしい魅力となっている。少女らしくもあり、それでいて色っぽい⋯。 劇中で何度も変わるお着物をぜんぶ着こなしちゃうあやや、眼福。女を売る仕事をする中、沢山の男と関係を持つ、これが彼女を人間として更に成長させてゆく。女は二度生まれる、題名そのものだ。うまく世を渡っていくのもひとつの才能なのね。もう腕にない時計を見てにっこりと微笑むラストは一生忘れられなさそう。
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