このレビューはネタバレを含みます
芸者の小えん(若尾文子)が様々な男性と出会いながら、ひとりの女性として成長する姿を描いたコメディタッチの人間ドラマ。
自由奔放に生きる小えんを演じたあやや。場面ごとに色違いの着物姿を美しく艶やかに…
靖国神社の太鼓から始まる川島雄三大映三部作の第一作(大映東京)。
脚本に東宝から名手・井手俊郎を呼び、不見転(みずてん)芸者・若尾あややを軸に描かれるのは、戦後の無節操な変貌を遂げる日本と男女の関係…
クレジットタイトルに川島雄三(東宝)書いてあることから東宝が大映に貸し出したことがよくわかる。若尾文子を女にしてみせると川島雄三が言ったらしい。確かに不見転芸者は、様々な男遍歴して女の力を見せつける…
>>続きを読む都会の閉塞感は変わらない…都会っぷりがとにかくいい。川島雄三は田舎生まれなのも納得できるなあ。やたらと映る菊御紋。女は男に利用される。腕時計を外してやっと生まれ変わったのかな。着物がとにかく印象的だ…
>>続きを読む【👘まるでジャック・タチ】
川島雄三らしい明るくポップで遊び心のある演出で芸者の生き様を描いた、感動のドラマ。同じ女芸者を好んで描く溝口健二や成瀬巳喜男とは全く違う視点で物語が紡がれる、これぞ愛情…