明石です

憂国の明石ですのレビュー・感想・評価

憂国(1966年製作の映画)
4.7
HARAKIRIの映画。三島由紀夫が監督&主演し、海外向けに作った一作で、実際のシーンの臨場感は凄まじく、特殊効果だと分かっていても目を背けてしまう。この人は切腹という様式そのものに美学を感じていたのではと思ってしまう。なにしろこの4年後には、、

三島由紀夫は、作家としてデビューしたての頃、映画評論家、荻昌弘さんとの対談で「映画は集団で作るから信用できない、初っ端からラストまで統一的理念に支配されていなければ芸術ではない」と話していたのですが、その点でいえば、ひとりの意思で貫徹しているこの映画は、三島が目指したまごうことなき「芸術としての映画」ということになるのだと思う。
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