オムレツP

憂国のオムレツPのレビュー・感想・評価

憂国(1966年製作の映画)
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青年将校たちによる反乱が勃発、新婚故に決起に呼ばれなかった主人公は友人たちと国の板挟みの状態に苦しみ自決を決意する。
三島由紀夫が自らの原作を自作自演で作り上げた短編映画。
能舞台のようなセット、台詞無し、BGMはクラシック音楽のみという前衛的な美術に対して、異様に生々しい切腹による自決シーンが際立っている。

自分が死ぬ様を自ら演出して自分で演じるという行為はある意味、ナルシシズムの極致のような感じがした。
この数年後に本当に切腹してしまう事を知っていると尚更。
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