垂直落下式サミング

恋愛寫眞 Collage of Our Lifeの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

恋愛寫眞 Collage of Our Life(2003年製作の映画)
3.5
恋愛映画。僕が好きな「もう絶対に手に入れられないモノを欲っし続ける物語」だったものですから、これについては、ちょっと感想がキモくならざるを得ない。
若い頃の広末涼子は、押しも押されぬアイドル女優だった。僕はヒロスエのことを超絶美少女と思ったことはないんだけど、ヒロスエ全盛期の様子が残されている映画をみたら、画面から他にはない彼女だけが持つ魅力をビシバシ感じることができた。
ヒロスエ的なる清純。言葉にすると曖昧な評価軸である「透明感」という彼女の代名詞それ事態が、なにか不都合なことは見えないことにしていくと決めた平成ニッポンの世情を象徴しているから、まさに時代を代表するタレントだったのだなあ。
この「透明感」という称号。見える見えないの中間。それの意味するところとは?それってのはどこから来るのだろうか、クラシカルでノスタルジックなジャパニーズビューティーでいて、若干の不均一さとあか抜けなさ、ピュアっぽさ、妖艶さ、今も昔も、総合的に日本人好きする風貌を維持されている女性だと思う。罪深いっすね。