マチダ

奇跡の詩のマチダのレビュー・感想・評価

奇跡の詩(1974年製作の映画)
4.5
搭乗してた旅客機がアマゾン上空で墜落し唯一生存した少女が生き物に襲われながもジャングルから生還した実話の映画化。彼女は後に生物学の道に進んだらしい。『地獄の黙示録』『食人族』『人喰族』『脱出』『アギーレ』など地獄の巡りの映画はどれも壮絶で惹き付けられる。特にヘルツォーク感あるなと思ったら、98年に『Wings of Hope』というドキュメンタリーにしてた。字幕版はないみたい。

時代的にヤコペッティ的題材でもあり主人公が蛭や蛆に集られ憔悴したり、昼間ベルイマンの『処女の泉』を観たあとの事故って設定が悲劇的な顛末を煽るが、それらと違って予め生還することが割れているので、大きな不安は登場人物が受けるだけで観る側までは受けないあたり、受難を見世物と教育的な実録映画の中間で保って描いてて面白いと思った。
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