Mountain

カメレオンのMountainのレビュー・感想・評価

カメレオン(2008年製作の映画)
3.5
ハードボイルド藤原竜也!!

安い詐欺を繰り返し、金を稼ぐ日々を送る伍郎と仲間達。ある日、いつも通り詐欺に成功した帰り道で偶然、政府要人の拉致現場を目撃。それが発端となり、次々と命を狙われるハメになり…

もともと本作は、松田優作さん主演作品の脚本として執筆されたものだったようです。
一応、現代風にアレンジされていますが、どことなく遊戯シリーズっぽい雰囲気が感じられます。

でも、現代を舞台に角川映画的なハードボイルドな作風って難しいですね〜w
どうにも違和感が満載で、クサい演出が観てて小っ恥ずかしい気もしました。

アクションシーンは結構頑張っていると思いますし、それなりに面白いんですがツッコミどころも満載。

バイクで突っ込んでくる敵に対し、身を挺して立ち向かうのは意味不明w

今の今まで殴り合っていた相手を見失う謎に視界の狭い悪党w

…良いとこも沢山ありますよ。
特に、敵陣に単身乗り込んで銃撃戦を繰り広げるクライマックスは最高。
藤原竜也さんのクソデカサングラスが絶妙なダサさを醸し出してますw

敵の一人として出てくる女刺客が、結構キレッキレのアクションをこなしていて印象に残りました。
あまり知らない女優さんだったけど、スタント出身の人なのかな…?

そして、昨今の日本映画ではあまりお目にかかれない、しっかりとしたカーチェイスシーンがあるのは高評価!!
流石に公道は許可が降りなかったのか、ほぼ廃墟でのカーチェイスでしたけどね。


全体的に荒い作りで、正直なんでこうなるの!??と思ってしまう展開も多々ありましたが、雰囲気映画だと割り切れば、そこまで悪くはないかも。
あれこれツッコミながら楽しみましょ。


ラストの何とも言えない変顔が余韻を残します…
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