April01

ラブ・アクチュアリーのApril01のレビュー・感想・評価

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)
3.9
観るの何回目かな?ってくらい観てるんだけど、毎回違う感じ方するから不思議。
それと意外とストーリー忘れてるんだよね、いつも初めて観た時のような新鮮な気持ちがあるのは、多分自分自身が時と共に変化してるからかもしれない。
特にこういうストレートに愛をテーマにした軽い作品は自身の変化が感想にダイレクトに反映される。

リーアム・ニーソン演じるダニエルの息子役サムのトーマス・サングスターは、ドラマ「クイーンズ・ギャンビット」で最近大人の姿を観て「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」の頃から顔が変わってない!と驚いたんだけど、本作の方が先だったんだ、可愛い!

そのリーアム・ニーソンはその後2009年に奥様を事故で亡くしてる事実があるから、物語とシンクロしてリアルタイムで観た時には感じなかった切なさがある。

亡くなった方の話をし始めたら、もうアラン・リックマンに対する喪失感が半端なくて。
今回一番良いと思ったエピソードが、エマ・トンプソン演じる妻とのゴタゴタなんだよね。
(初見の時にイケメン首相ヒュー・グラントのエピソードが一番のお気に入りだったことからすると自分の中で時間がとてつもない速さで流れているのを感じる)
色んなことを乗り越えながら続く夫婦のあり方という感じで。特に妻が夫に言う場面は愛に溢れてるな~と。
あれってこの先も夫婦でありたいという気持ちがあるからこそだよね。もしその気持ちがなくなれば言わないと思う。むしろ記録に徹して密かに有利に離婚する準備だよねと😑
アラン・リックマン演じる夫は職場の若い女性からの初めてのお誘いアプローチに全然余裕の対応できてなくて、こういうのを積み重ねて上手に浮気できるようになっていく、のかもしれない、その初めの一歩がコメディなんだけど妙にリアルな心理状態を切り取っている。
デパートでプレゼント買う場面、ミスター・ビーン(ローワン・アトキンソンなんだけど)とのラッピングのやり取りは面白すぎる😆

こそっと色々言ってるのも楽しい。
アメリカに対する皮肉はあからさまなんだけど、そのアメリカにガールハントに行くコリンが
Stateside I am Prince William without the weird family.
米国ではウィリアム王子だ、変な家族はついてない
とか言うの笑える、ロイヤル・ファミリーに対してそれを言うか🤐言うよね!っていう🤣

で、やっぱりヒュー演じる英国首相の言葉はさすが英国ですね!って感じ。

英国は小国かもしれないが偉大な国だ
シェイクスピア
チャーチル
ビートルズ
ショーンコネリー
ハリー・ポッター
デビットベッカムの右足、左足も素晴らしい

ついでにリーアムが息子を励ますためにミュージシャンはモテるという例えとして
リンゴ・スターはボンドガールと結婚してるよっていうのも、なんか余裕すら感じる。

キーラ演じるジュリエットに気持ちを伝えたマークが家を出て歩き始めた時に流れ出すDIDOのHere With Me最高!あ~(切ない)ってなる。
恋してる時、恋し初めのやるせない気持ちの歌詞が曲に乗っかって、次のヒューのエピソードに不思議な感覚の良いつなぎになってる。

ベイ・シティ・ローラーズのBye Bye Babyの使い方、うぇ~(上手)反則!ってなる。サントラ持ってたし何回も聴いてたけど、こんな場面あったけ?と今回思って調べたら、サントラには収録されてないんだって。

サラとカールのエピソードも良いな~。特にロドリゴ・サントロ、眼鏡にスーツがめちゃくちゃカッコ良くて。パーティでのダンスシーンもスーツだから余計に素敵。で、サラのお部屋で脱いだらセクシーすぎて生々しくてちょっとヤバイ。どっちかというと服着てる時の方が好きかも。2人の顛末が切ないから余計にそう感じるのかもしれない。

ビル・ナイも面白いし、この作品に出てる気になるものすべて挙げるとキリがない!
April01

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