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椿三十郎のhoshのレビュー・感想・評価

椿三十郎(1962年製作の映画)
4.2
いやー面白かった。
用心棒がサスペンスさも合わせて豪快な1つ1つの要素がバキッと決まった作品なら本作は、柔らかでどこか穏やかなムードを持った可愛らしい作品と言えるかもれない。

三十郎に付いてくる若造侍たちが全員可愛い。いちいち笑わせてくれるし。それでいて、十人だ!の場面みたいに激アツシーンもしっかり用意。90分の短尺ながら三十郎と侍たち全員に肩入れして応援したくなる魅力に満ちている。

タイトルの由来となる椿の使い方もいい!川の流れの和な魅力としっかり作戦の仕掛けとして機能するのが上手すぎる。

基本コミカルなのにラストのラストでめちゃくちゃ怖い抜刀があるバランスも凄い。たっぷり間を取って、抜いたら一瞬。あまりの演出の鋭さに息を飲んだ。黒澤明ってやっぱすごい。
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