御朱印帳

椿三十郎の御朱印帳のレビュー・感想・評価

椿三十郎(1962年製作の映画)
3.5
用心棒での三船敏郎の剣さばきがあまりにも鮮やかだったので、その続編もということで鑑賞。今回は椿がキレイなので「椿三十郎」題名通り椿の花がモチーフとなる。

田中邦衛、加山雄三、仲代達矢、小林桂樹、それぞれクレジットされているが、若すぎるので、よくよく注意しないと分からない。 ちようど60年前の作品。

殺陣は今回もすごく、切る人の数も多い。
最後の決闘シーンで、刀を抜くのもまさに瞬く間、見えないほどの早技、噴水のような流血。いかにチャンバラシーンに心血を注いで演出を考えていたのかが分かる。

また、「あばよ。」と言い残し、身震いするように右肩をチョコンと上げる仕草をして、どこかに去っていく。まさに「抜き身」。

庭の椿や鶯の音色、城代の奥方ののほほんとしたタヌキ加減が血まなぐささを濯ぐ感じ。

もう一本くらい三十郎を見たいもの。

ーーR5.8.1追記ーー
朝日の連載で人生の贈り物で加山雄三が取り上げられていた。
その中で、椿三十郎に出演していた加山雄三を黒澤明が大変可愛がっていたとの記事があつた。途中で居眠りしていても怒らなかったそう。また、加山雄三はビートルズとすき焼きを食べたそうである。さすが、本物のスターは違う。
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