このレビューはネタバレを含みます
NHK-BSで視聴。
『用心棒』の続編。
今回の三十郎はたまたま休みをとっていたところに上役の不正を暴こうとしている若侍たちの謀議を耳にしてしまう。若さ故に危ない橋を渡ろうとしてる彼らを放っておけずにまたも悪態をつきながら人助けに身を投じていく。
三十郎のキャラクターは前作同様に圧倒的な強さを誇りつつも、今回は一本気な若者たちのお守りやらおっとりとした奥方のお陰でペースを乱される面も見せる。
前作に比べるとコミカルな要素が増して楽しく観ることができた。小林桂樹の人質は人質なのに妙に落ち着いていたり言いたいことを言ったら自分から押し入れに引っ込んだりと絶妙な間で笑わせてくれる。
一方で殺陣は前作以上に派手に魅せてくれる。多人数を瞬く間に斬り伏せるところの迫力も、ラストの仲代達矢との果し合いの緊張感も最高である。