おかちゃん

椿三十郎のおかちゃんのレビュー・感想・評価

椿三十郎(1962年製作の映画)
3.8
久しぶりに黒澤の西部劇を見た❗️🤭
というのも、彼のチャンバラ映画を見ていると昔のハリウッド西部劇を思い出すんだ。ジョンフォードと黒澤の相思相愛は有名だろ。

・改めて見てみると脚本の筋立は私の記憶以上に意味深で、人間を深く見つめるものになっている事を再認識して恐れ入った。流石「世界の黒澤」だった。

・映画を見始めると、直ぐに画の完成度の高さ、役者の動き方、全てを統率されいて黒澤実力を思い知らされる。この辺りまでは 私の記憶にある認識を再確認するかのようだった。しかし、筋書がどんどん進むと、 やはり先に記したように、まず謎解きをかける展開に、そして三船の人間性、登場人物の各々粒だつキャラ、さらには侍社会を模倣しながら現代社会の風刺 →人間の愚かさやユーモア、人間臭さを見つめてる。その深い洞察力と思慮深さに恐れいった。

とはいえ、やっぱりチャンバラ時代劇だ。シリアスな他作品と比べるとその辺りサラッと締めて、「あばよ❗️」と去っていくその姿は痛快娯楽劇を保っていた。