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椿三十郎のkiryuのレビュー・感想・評価

椿三十郎(1962年製作の映画)
4.0
多分初見。

現在、部屋の掃除をしており、
捨てるビデオテープに
金曜ロードショーの
完全ノーカットワイドクリアビジョン
での放送分が
残っていたので観た。

こういった作品がもう地上波で放送されないのは、本当に残念。(でも、録画した時点で見てない自分もいかんな…)

黒澤作品は、数本しか観ていないのだけれども、
どの作品もやっぱり計算し尽くされているので
また少しづつ観ていこうと思った。

加山雄三演じる若侍の決起から始まるのだけれども、主役の椿三十郎の登場シーンは何とものんびりしていて、その緊張感を崩す。
しかし、この悠然と構えたところが強さの秘密でもあるなぁ、と。

シリアスとコメディ部分の絶妙なバランスが良く、観ていて飽きない。

あと、あまりにも有名な抜刀のシーン、劇場で観たらさぞかし迫力があるだろうと、小さめのTV画面ながら思ってしまった。

残念なのは(自分だけのことだと思うが)以前観た「隠し砦の三悪人」の時もそうだったけれども、古い映像のために女性の台詞が音が割れてとても聞きづらい…最近吹替でも字幕を出して視聴しているせいもあり、字幕が欲しいところ。

今回、作業しながら流し観してたこともあり、いつかまたじっくり観たい作品。
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