てつこてつ

ファンハウス/惨劇の館のてつこてつのレビュー・感想・評価

ファンハウス/惨劇の館(1981年製作の映画)
3.6
「テキサス・チェインソー・マサクル」「ポルター・ガイスト」などを手がけたトビー・フーパー監督の1981年の隠れた名作ホラー。

アメリカの地方都市の夏の風物詩である移動型遊園地、そこで怪しく披露されるフリークスたちの数々のショー、胡散臭い占い師・・。そして、一番の目玉となる「ファンハウス=お化け屋敷」。

この映画は、とにかくこういった舞台設定や素材が最高に雰囲気を盛り上げている。特に主役と言ってもいいファンハウスの造形は、リアルでいてとても不気味。シチュエーション型ホラーの王道と言ってもいいこの作品のリメイクが試みられないのは、ある意味とても不思議。ちなみ、「ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷」は、絶対にこの作品の影響受けてるな。

ストーリーは、二組のカップルがファンハウスで一夜を明かそうと試みるものの、偶然、恐ろしい殺人事件を目撃してしまい、その殺人犯に命を狙われるというもの。この殺人犯の容姿は、まさにフリークそのままで、ある意味後味が悪く、80年代初頭のメイクアップ技術なので、若干チープさはあるものの、その分凄みがある。

最後のクライマックスも手に汗を握る出来映え。80年代ホラーが好きな方なら、見て損無し!
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