トビー・フーパーってスプラッター映画の監督と思われがちだけど、黒沢清監督が本などで語っているように、どっちかというと怪奇映画の色が強い監督。本作を観るとよりそう思う。
後半の舞台となるお化け屋敷の異常なまでのコントラストの濃い色彩美は、怪奇映画を想起させられる。
主人公たちを襲うモンスターが、童貞という設定やオドオドした仕草をするのは、まるでレザーフェイスのようだ。また、モンスターとその父親の関係性は、『悪魔のいけにえ』のような倒錯した血縁関係の業みたいのを感じさせる。
カー二バルのいかがわしいさもサイコー。