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ファンハウス/惨劇の館の一人旅のレビュー・感想・評価

ファンハウス/惨劇の館(1981年製作の映画)
4.0
トビー・フーパー監督作。

ダブルデートでカーニバルにやってきた4人の男女が“ファンハウス”という名のお化け屋敷で体験する恐怖を描いたホラー。
『悪魔のいけにえ』を撮ったフーパー監督ということで期待してしまったが、その期待を裏切らない恐怖演出が全編に冴え渡る作品となっている。
お化け屋敷という限定された非日常的空間が本作の不気味さを増長させている。カートに乗り込んでお化け屋敷の深い闇へ出発していく場面はアトラクション的興奮を味わえるし、その後襲いかかる恐怖もお化け屋敷の特性を存分に活かしたものとなっていて監督の手腕が見事に発揮されている。
不気味な動きと笑い声を響かせる無数のカラクリ人形が恐怖心を煽り、神出鬼没な殺人鬼の気配が狭い屋敷内に充満する。殺人鬼のビジュアルも強烈で、頭の弱いプレデターにしか見えない。本作ではプレデターの他に有名キャラクター似の人形がいくつか登場する。客を見下ろすように設置された人形はマツコ・デラックス(笑い声も似てる)だし、屋敷内にもバットマンやジグソウ激似の人形がちらりと映り込むのだ。
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