矢野竜子

ファンハウス/惨劇の館の矢野竜子のレビュー・感想・評価

ファンハウス/惨劇の館(1981年製作の映画)
4.1
内容はありきたりかもだが
登場する人々(襲われる側、襲う側含め)の
キャラクターの人格を掘り下げているからこそ
カタルシスドラマを生むし面白い。
特にモンスターをただの一辺倒の悪として描かないのが
トビーフーパーらしい。
そこにはどうしようもない哀しさや切なさがある。
お化け屋敷の構造も面白かった。
地下、1階、2階をふんだんに使って
様々な状況が作り出される。
やたらと登場するデカい換気扇が良い。
最後は地下なのに換気扇、火花、スモッグ、ライティングで
全く別空間が立ち上がる。
これから本番始まるぞという宣誓ともとれる
中盤のクレーンショットも印象に残るが、
ラストの朝焼けのクレーンショットも忘れ難い。