のうこ

ファンハウス/惨劇の館ののうこのネタバレレビュー・内容・結末

ファンハウス/惨劇の館(1981年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ラストの朝の光景が一番最高。浮浪者や廃人とふらつきながら、見世物小屋をあとにする。あのあと少女は本当に家に戻ることはできたんだろうか。少年との対比。

サイコまるパクリや、見世物小屋でのホラーなど少しメタ的な要素があり、それが異様に怖くなってる。特に、ホラー好きの少年(この子が全くしゃべらないのが気になった)が本当の化け物にあったときに本当の恐怖を感じるのだが、なにかあれば親が来てくれるような安心感がまだある。それとエリザベス・ベリッジを切り離すようにファンの高速回転と音が鳴り響き、外に届かない。それまでバカにしていた見世物が一転してめちゃくちゃ怖くなる。しかし、ラストはその見世物を動かすための動力部分まで追い詰められる。あくまで物質的ということなのか、まあそれでも噛み合う歯車の異常な怖さが引き立っていた。
親父とあの子供の関係が泣かせる。親父がこれまで殺した子のことを語るときや、早く出しちゃったり、女の子がすきだったり、そういう人間味がちゃんとある。
のうこ

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