真っ黒こげ太郎

ファンハウス/惨劇の館の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

ファンハウス/惨劇の館(1981年製作の映画)
3.0
前半の不気味な人、関係ないのかよ!



夜のカーニバルに遊びに来た4人の若者達。
若者達はゴーカートやメリーゴーランドといったアトラクションや、不気味な奇形の動物やマジックショーといった見世物を楽しむ。
調子に乗った若者達は帰る時間だというのにお化け屋敷「ファンハウス」の中で泊まることにした。

お化け屋敷の中で過ごしていた若者達だったが、建物の中でフランケンマスクを被った男が占い師の女と取っ組み合いの末、絞め殺してしまうのを目撃してしまう。
逃げ出そうとした若者達だったが、建物内はカギが掛かって出られなくなってしまった。
隠れて夜明けを待とうとすることした若者達、だがマスクの下は奇形の男とその父親に存在がバレてしまい、命を狙われる羽目に!!



お化け屋敷に忍び込んだ若者達が奇形の殺人鬼に襲われるスラッシャー・ホラー。
監督は「悪魔のいけにえ」のトビー・フーパー。
フーパーさんの全盛期作…ではあるのだが、何故か妙に不評意見が多かったので、あんま期待せずに鑑賞。


まず前半!!前置きなげぇ!!!
前半では若者達がカーニバルを楽しむシーンが映し出されるのだが、これを40分近く映す!!www
奇形の生き物やお色気サービスといった見せ場はありますが、流石に単調すぎる。
後半50分過ぎでようやく殺人鬼とその犯行シーンが出る。長かった…。

後半は一転して、異形の殺人鬼に追われる恐怖が描かれる。
と言っても犠牲者は少ないし、殺害描写もちょこっと血糊を使うだけでスプラッターシーンは皆無。
しかし、映像の映し方等がいいのか、殺人鬼からの逃亡劇はそこそこ楽しめる。
暗闇のお化け屋敷の映し方も不気味さを醸し出してる。
ラストの殺人鬼との戦いも緊張感があって中々見入る。


終盤はそこそこ楽しめるし、緊張感もあるが、個人的にはそこに至るまでが長く思えた。
伏線かと思ったら、結局なんでもなかった所もあるし…。

終盤のホラー展開もまぁ見入るけど、「いけにえ」や「マングラー」に比べたらパンチの弱さも否めないか…。
美術面での不気味さは十分だったけど…。

地雷ってワケじゃないけど、特にこれといって言う事もないかなぁ。
私的には可もなく不可もないといった所。

まぁ真面目なホラー物としてはそんな悪くないとは思うので、気にある人はまぁお好みで。