ガブXスカイウォーカー

フロント・ページのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

フロント・ページ(1990年製作の映画)
3.9
マイケル(主演・製作総指揮・脚本)、サミュエル(主演・音楽・主題歌)、リッキー(主演)のホイ三兄弟、久々の揃い踏み作品。
相変わらずナンセンスギャグの目白押し。

落ち目の出版社のマイケルたちはあの手この手で女優サンディ(キャサリン・ハン)のスキャンダルを暴こうと大奮闘。客を装って美容整形病院へ、牧師に扮して教会へなどなど、行く先々で騒動を起こしまくる。あげくの果てには、マイケルは知的障碍児、サミュエルは盲目の占い師、リッキーは車椅子のボケた老婆に変装してヘタクソな芝居まで打つ。やばいネタばかりで苦笑の連続だ。

ギャグだけではない。サンディの純粋さに打たれたサミュエルが良心に目覚め、それにつられてマイケル、リッキーもせっかくの大スクープネタを捨てるドラマもある。ギャグを散りばめながら、クライマックスはちゃんとアクションで盛り上げ、最後はいい話にまとめる。くだらないけど面白い! 何年たとうとマイケル・ホイのスタイルは変わっていない(と言っても30年も前の作品だけど)。今作は80年代の日本ならば間違いなく『Mr.Boo!』を冠していたであろう良作の香港コメディだ。ホイ兄弟懐かしさに大オマケして3.9。

日本語吹き替え版は
編集長ホイ(マイケル・ホイ):小島敏彦
新米記者ビル(サミュエル・ホイ):大塚芳忠
記者フライ(リッキー・ホイ):田原アルノ
それなりにあっているんだけど、できれば広川太一郎、富山敬、安西正弘で観たかったな。