レオン

テルマ&ルイーズのレオンのレビュー・感想・評価

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)
3.6
高評価見たつもりだった作品 (★平均3.9 UNEXT見放題) 何度も目にしてるタイトルで、好きなリドリースコット監督作なので見たつもりだったが、他の方(らんらんさん)レビューで再認識して思い返すも、主演の二人以外物語を何も覚えていない・・・。  もしやと視聴を始めると初見だった^^;

"90年代のアメリカン・ニューシネマ" というキャッチコピーそのままの、やや流され気味ロードムービー。 自分が歳を経たせいか、映画に厳しくなったのか、各出演者の存在感は認めるも、これがアカデミー脚本賞?とやや期待外れ・・。 
あまりにも簡単に非日常を犯してしまう脚本は、若い時なら見入ってしまうかもだが、今では "あり得ない事をありそうに描いてる" と見てしまう。

主演二人の存在感が平凡なら、おそらくB級作品どまりに感じる。 ただ当時、スーザン・サランドン45歳、ジーナ・デイビス35歳なのでビックリするぐらい若く、特にサランドンが10歳違いには見えない。 この人は60代後半時にもほとんど容姿が変わらず、まあアンチエイジングの代表みたいなハリウッド女優さんだ♪

そして物語に関係ないが、酒場のバンドでギターを弾きながら歌っている男がどこかで見た顔・・と思っていたら、チャーリー・セクストンだった♪ 80年代から売れていたアーチストなのに、登場人物クレジットに名前が出てこないのに驚いた・・。 (挿入曲の演奏者としてのみ記載されている)

ラストの行動と二人の演技に瞼が熱くなるも、予想してしまった通りのエンディングに・・。
私は今見てるシーンの理解に集中して、先を詮索する視聴は極力しないのだが、この流れで視聴者の心を持って行くには・・・・と読めてしまった。

物語より主演二人の印象が強く心に残る作品でした。 他にもハーベイ・カイテル、マイケル・マドセンも安定の存在感♪ 尚ブラピは今作で、純朴→罪人の変化をうまく再現し知名度が上がり、その鍛えた体はSEXシンボルにも♪ その後オファーも増え売れっ子になった様だ。

リドリー作品でアカデミー脚本賞という金看板にハードルが上がってしまったが、見逃し作品を再発見(特にサランドン)させて頂いた、らんらんさんありがとう御座いました♪

PS
スーザン・サランドンについて。
この人は、喜怒哀楽どんな表情をしても、それほど顔が変化しないが、強い印象を与える事が出来る貴重な存在に感じる。 あのパッチリ大きい目はカワイイより、シリアスさを表現出来る稀少な "目" なのだと♪
本作ではアカデミー主演女優ノミネートに終わるが、4年後「デッドマン・ウォーキング」(1995年)で主演女優 獲得。
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