ぼぶ

テルマ&ルイーズのぼぶのレビュー・感想・評価

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)
5.0
こんなふうに全てを蹴散らしたい。現実ではここまでとんでもないことはできないから、せめて映画の中でだけは叶えてほしい。二人の逃避行は、たくさんの女性の願いを背負っているような気がした。私は完全に、後部座席で一緒に旅してたよ。
自他の境界線が曖昧で、何も決められないテルマ。そういう女性をちゃんと選んで寄ってくる男たちが本当にずるい。
最初はテルマが解放されていく物語かと思ったけど、ルイーズの心の内にも重いものがあって、結局は持ちつ持たれつな関係なのが良かった。
これが全く古びていないのが良いのか悪いのかは複雑なところだけど、30年前にこんな映画が作られていたことが意外だしうれしかった。
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