れいん

テルマ&ルイーズのれいんのレビュー・感想・評価

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)
4.0
名作といわれているのに観たことなくて、観放題が終わるらしくあらすじもなにも知らず観ましたが……なるほど。素晴らしい。何がどう素晴らしいと問われると分からないが、観て良かったなーと思いました。
私は立場上近いのはテルマの方ですが、共感もなにもできない!終始見ていて何だ!?この女!?とイライラというか、やべぇ女だなと。ルイーズの足を引っ張り続け既婚者のくせに男にはだらしない、冷静に考えもなにもしない旦那の言いなり、それが段々と大胆に変わっていく。そしてどうしてだかキュートに見えてくる、不思議なキャラで結局許せてしまう愛らしい人という。ジーナデイビスがこういうキャラを演じるのは初めて見ましたが、ゴツくて強い!というイメージが変わり、こういう人も演じられるのだなと感心しました。
ルイーズの方はというと、やさぐれまくっていて強くて疲れきっていて、とても老けているなーという印象。どんなにテルマにひどい目に合わされようと絶対に見捨てないし許す器の大きい人で、強いのに時折見せる弱さがとても人間という感じがしました。結局、過去に何があったのかなにも分からなかったですが人を衝動的に殺してしまうほど、すごく嫌な目に遭ったのだろうということはなんとなく分かりました。
若いときのブラピが出ているの知らなくて、可愛いバカな青年という感じがたまらなく良かったです!ここからのしあがっていくのだなと考えると感慨深いです。体がとてもキレイでした。
二人にとても親切な刑事さん、なんでそんなに肩入れするの?ってくらい優しくてそんな人もこの世に一人くらいいたら救われるかもしれないです。なんであんなに優しいんだろうか?パルプフィクションに出ていた俳優さんだ!とすぐ分かりました。「ハッピーバースデーお嬢さん」の台詞が印象的。
悲しいのかなと思うと、陽気な音楽がかかったりして重苦しい雰囲気がそうでもなかったり手に汗握る逃亡劇かというと、二人の可愛さもあって軽減されたりでドキドキするというよりはまったり観ていられたかな。大胆になっていく二人が可愛いんですよ。タンクローリー?を銃で撃って炎上させたり警官をパトカーのトランクに詰める前に自分のサングラスと交換させたり、そのシーンが好きです。あと二人のファッション、逃げているしお風呂にはいれないし着替えも無いだろうにオシャレなんですよ。ルイーズなんてブラもしていなくて乳首とか透けちゃってて、アメリカだなーと思ってしまいました。最初の頃のキメキメの服装からすると全然違うけど、ワイルドでカッコいい!
見ていて、すごく良いなぁと思ったのは、友達や友情って良いってことです。どれだけバカなことしても、一緒に楽しめて過ごせるのは良いなぁと。犯罪はダメですが。二人がどうやって友達になったのかとても気になりました。昔からの友達だったのか、大人になってからの友達なのか。あまりにも違いすぎる二人なので。
一つ分からなかったのは、ルイーズが身に付けていたアクセサリーをお爺さんにあげていたけど、それと引き換えにハットを貰ったってことなんですかね?あそこだけよくわからなかったです。
ルイーズの方が主人公っぽいのでルイーズ&テルマじゃないんだなーとか思ってしまいました。
広大な自然と景色がとても良かったです。海外の美しい景色が見ていてすごく良かったです。

ラストはけっこう衝撃でした。でももうあれしかないよな。あの瞬間で終わったのが良かったです。
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