なるなる

テルマ&ルイーズのなるなるのネタバレレビュー・内容・結末

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

子どもの頃から何度もBSなどで放送されていた気がするが、あらすじを読んで何となく避けてきた昨品
サスペンスとか年々苦手になっていくのよね…(何度目)

リバイバル公開もあり、SNSでのオススメもありようやく重い腰を上げて(とはいえ自宅で)鑑賞。
結果、子どもの頃見なくて正解だった。
今だから見て、理解できる点が多かった。

ちょいちょいやらかすテルマの事、ルイーズは責めずにいた事、
10年前の自分だったら理解出来なかっただろうし、考えられない。
「酒に酔って調子に乗って、男にレイプされるなんて自業自得」「カウボーイの子と一夜共にして、お金はサイドテーブルに置いてきたぁ?ふざけんな!!」とか普通に言って更にテルマに殴り掛かってると思う。

ルイーズがテルマの事責めない理由、少しだけ明かされてたけどそれだけじゃなく、ルイーズ自身が色々経験した大人で、愛と優しさを持った人だからなんだな…と今になってやっとわかる。

南下して行く内に服装がどんどんカジュアルでラフになって行くんだけど、
2人共がアクセサリー全部外してTシャツにGパンしか履いてない時の格好最高だった。
乾燥した大地で風呂にも入らず日焼けしつつ毎日ドライブし続けて。後ろのバックルらへんに鉄砲差して、超カッコいかったなー。
ほんと、女性なんだけど戦士っぽくて。
マッドマックス2のフュリオサみたいだった。最高。

ラスト、確かにそれしか無いよなってラストだったのも。あっという間に目の前に皆んなを置いて走り去っていった。あの悲壮感0の爽快感。なんて軽やかなんだろう。
青空とエアーズロックが美しく、画面に爽快さを加えていた事も大きいけれど、あのストーリーと脚本の解釈、本当に素晴らしかった…。
30年前の映画だなんてビックリするわ!
でもまだまだ日本は何も変わってねー!
なるなる

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