女2人の楽しいはずの小旅行が、レイプからの正当防衛で人を殺してしまったことにより、逃避行となっていく話。
めちゃ良かった。
アメリカの荒野、オープンカー、風に揺られる髪、サングラス……
こんなに女をカッコよく描いた作品、他にある?
『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』の女版的な感じ。
破滅的状況で運命共同体となったバディの絆って、この世で最もアツいものの一つだよなぁ〜〜
旅路で訪れる数々のピンチを、バディとして支え合って乗り越えていく姿がアツい。
この逃避行が、女性への抑圧からの逃避行であるところも良かった。
女性が軽んじられている時代背景の中で、テルマとルイーズが現状を打ち破り、時に舐めた男を成敗していく様子は爽快。
フェミニズムの要素は色濃いが、説教くささは感じない。
疾走感のある終盤からの、あのラスト…
余韻が残る作品だった。