安堵霊タラコフスキー

テルマ&ルイーズの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)
5.0
生きる気力が失われきたときに見るとやる気がふつふつと湧いてくる、リドリー・スコットの個人的最高傑作。

思わぬ事件を起こしてしまって吹っ切れたテルマとルイーズの姿はまさに何にも縛られず真に人生を謳歌する人間そのもので、それぞれ演じたジーナ・デイヴィスとスーザン・サランドンの熱演もあってその勇姿は忘れられないものとなった。

彼女らの服装がどんどんワイルドになっていく点や同様に景色が徐々に殺風景なものとなっていく点も破滅へと向かっている様が視覚的にわかって良く、それでいて主役の二人は生き生きとしてるものだからその対比が堪らなかった。

途中から予想はできたメリーバッドエンド含め、これこそ人生を締め括るときに参考としたい、絶対死ぬ前に見たい映画だ。