江藤淳と蓮實重彦の対談集『オールドファッション』で江藤淳がふいに口にする「あした支那事変がはじまる、その直前の昭和十年代の特殊な輝き」をそのままフレームに収めているかのような「贅沢」なショットで溢れ…
>>続きを読む長い浮世に短い命さ。
そうださよならだけが人生でそれを表現できるのが映画だと言わんばかりの傑作。マキノ「港祭りに来た男」と全く真逆の趣で、清水宏的感傷風景が存分に発揮された初期サイレントの傑作。
横…
ドリーに次ぐドリー。同一、あるいは類似した事物やイメージやを執拗に反復することで生まれる謎の強迫感がメロドラマをガリガリと駆動。 ロングショット→フルショット→バストショットの荒ぶるポン寄りは初期の…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
劇場の本作紹介文に目を通した所、
「ほにゃららほにゃらら~省略。伝説的美少女とモダンな映像美を刮目せよ!」
と最後の一文にあり、自分は「も、モダンな映像美、めっちゃ気になる。モダンな映像美がめっちゃ…
横浜と書いてハマ、港を出て行く船と戻る船、学校への道、二人で歩いた帰り道、だがもう貴女と二人では歩けない。行きはヨイヨイ帰りは怖い、一度道を踏み外したら、世間は簡単には許しちゃくれない。不幸の大海原…
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