ゆかちん

きみに読む物語のゆかちんのレビュー・感想・評価

きみに読む物語(2004年製作の映画)
2.9
今年は久々に海外旅行、デンマークのコペンハーゲンへ!その帰りの飛行機内で鑑賞その1。

観れる映画をパラパラ観てたら、過去作も出てきて。
ライアン・ゴズリングが注目浴びだした作品ということで名前だけ知ってたので観ることに。



認知症を患い過去を思い出せずにいるアルツハイマー症の老女性と共に、療養施設へ入寮している老男性は、ノートに書かれた物語を彼女へ読み聞かせている。
それは1940年代のアメリカ南部の町で良家の子女アリー(レイチェル・マクアダムス)と地元の貧しい青年ノア(ライアン・ゴズリング)の間に生まれた純愛の物語だったーーー。



吹替で見たので、イマイチ安っぽく見えてしまう時があったのは残念だったけど、良い物語やった。
いやー、アリーの吹替の女性の声、きゃーとかワーとか、どうしたらいいのー?とか、そういうのが、耳障りというか、バカっぽいというか、わざとらしく聞こえてしまうときがありまして。。
たまに英語に戻して観たりもしたけど、ううむ。

なにがよかったって、タイトルとその意味やなぁ。
ノアとアリーの物語だけなら、なんというか「あるある純愛物語」ていうので終わってたやろけど(良家の女性と貧しい男性の〜て、なんかお伽話レベルの昔からありそうな設定やし)、これはそうではなく、認知症の女性と彼女に語りかける男性…あとで今のアリーとノアと明らかに…の物語が軸であることがこの物語を秀逸にしているなぁと。

若い時の純愛物語で終わるのではなく、その後の2人に焦点が当たる最後にようやく感動〜という。

認知症で忘れられても、医者にもう無理だと言われても、諦めずに話しかけるデューク。
そして、最後の最後、2人で寄り添い、手を取り合って一緒に逝去するというのは、揺るぎない最強の愛を表していて、ここまで貫けるというのは凄いことやし、幸せなことやろうなぁと。

この作品はこの構成が凄く良い。


ノアとアリーの物語も愛の熱量が伝わってきた。
こんだけ愛せたら幸せだよなー。

てか、ノアの一途さ凄すぎる!
こんだけ貫けるの強すぎ!
こんだけ愛されるって羨ましい。
こんだけ愛せるのも羨ましい。

アリーからのノアへの愛も、もうちょい観たかったけど、これはノアが語るストーリーだから仕方ないか。


ライアン・ゴズリング、最初は無鉄砲気味チャラめやったけど、アリーの親に反対された以降は、哀愁演技が出てた。この頃から。。
ただ、戦争から帰ってきて取り憑かれたようサングラスして無言で家をリノベしてるのは、老人の語りが入ることで、ここはコメディかな?みたいな気分になったけど笑。
若いけど、途中からは今とそんな変わらない雰囲気やった。
哀愁が漂うの似合うね。

レイチェル・アクアダムス、好きだな〜。
てか、この人、あらゆるヒロインというヒロインをしている気がする笑。
今も活躍する俳優陣の恋の相手、だいたい制覇してるんちゃうんみたいな笑。
「可憐で柔らかい親しみやすい美人」ていうのがヒロインとして馴染んだのかな。圧倒するような美人より。

アリーがノアと別れた後に婚約したロン役にジェームズ・マースデン。
ジェームズ・マースデン、なんかこういう立ち位置多い気がする笑。若いしハンサムでした。でも、歌える王子様の方がいいなw


一番反対していたアリーの母、お前もそうやったんか!な展開には驚いたけど笑。
あるあるなんかな。自分がそうなら、あそこに来なければいいのに。いや、密かに元カレを観れるので来てたのかな。

なかなか難しいですな。
タイミングもあるし。
でも、タイミングもなんもかんも打ち勝ってアリーとの愛を貫いたノアは凄いや。

「純愛物語の傑作」というのは納得の作品でした!
ゆかちん

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