ぼぶ

きみに読む物語のぼぶのレビュー・感想・評価

きみに読む物語(2004年製作の映画)
4.5
「What do you want?」この言葉を相手に問えることこそが愛なんじゃないかと思った。
最初の出会いから別れまでは、若い二人をとにかく見守っていようという気持ちで観ていた。燃え上がるような恋は、きっと初恋の一瞬のきらめきなんだろうなって。
だけど本当は、飾らずそのままの自分でいられる人に周りよりちょっと早く出会ってしまったみたいな、そんな生涯にたった一つの出来事だったんだね。
こうやってまた巡り会えるのなら、二人の世界に閉じ込もらず一度別れてそれぞれに生きた時間があったことも良かったんじゃないかと思った。
私自身は生涯変わらない気持ちなんて信じていないのだけど、それでも信じたくなるような、そういうものがあると賭けてみたくなるような映画だった。
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