痛いほど美しい、愛の物語。
長年連れ添ってきた最愛の妻がアルツハイマーにかかり、夫はこれまでの思い出、これまでの二人の愛を物語として彼女に聴かせる。
ただ自分が何者か思い出してもらう為に。
そんな夫・デュークの献身的な姿勢が、とても重い。
”恋”は運良く「落ちる(fall)」ものかもしれないけれど、
”愛”は「能動的な、与える活動」であり、学ぶべき「技術」である。(エーリッヒ・フロム著「愛するということ」から部分抜粋)
これほど深く誰かを愛した経験も、愛された経験も残念ながらまだ無いけれど愛について考えさせられる作品。
未熟で失敗だらけだからもっと多くを学ばないと。