若大将オーウェン

独立愚連隊西への若大将オーウェンのレビュー・感想・評価

独立愚連隊西へ(1960年製作の映画)
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独立愚連隊よりコメディ要素は追加されているが、戦争に対する虚無感や無念さはこちらの方が伝わってくる

若い恋人同士も味方に敵前逃亡だと殺される

そもそもが軍旗を取り返すために命を失っていく空しさ。腹巻きにしたりしてたかが布切れであることも強調される

フランキー堺演じる中国側の梁隊長が気持ちの良い男であったり、そもそも思い出だからと軍旗を取りに行かせるバカ隊長が武士の情けを見せたりかなり理想化された戦争映画ではあるが

独立愚連隊よりも作家性やテーマもより表れた作品(ちなみに独立愚連隊の続編ではないのでこれから見ても大丈夫)

そろばんでキャラ付けするなど小道具の使い方もうまい