イライライジャ

剥製師のイライライジャのレビュー・感想・評価

剥製師(2002年製作の映画)
3.4
青年が動物園で動物を眺めていると小柄な中年の剥製師が声をかけてきてノコノコ着いていき弟子入りする。剥製に魅入られた青年と、青年を取り込もうとする中年。更に女が加わり奇妙な三角関係へと発展する。

1990年の「ドメニコ・セメラーロ事件」を基にしている。日本語の記事は出てこないが、実際はペドフィリアの小人症で複数の少年を剥製を餌にして招いたらしい。
映画内でも小人症設定だろうけどちっさいオッサンくらいの印象。ちゃんと小人症起用してればもっと気味悪いからそれは惜しい。
剥製ってよく考えると動物の死体を永久に手元に置いておきたいわけで、それってすごく変な欲望だよなあと。案の定中年は人間の死体イジる闇バイトしてるし、果てには青年への愛欲を抑えきれなくなる。
やや中弛みするけど剥製の生気のなさと危うさが終始漂ってて結構好きだった。