猿山リム

インナースペースの猿山リムのレビュー・感想・評価

インナースペース(1987年製作の映画)
1.6
 最近プレイステーションのゲーム「クリックメディック」をプレイ。
 このゲームは、マシンに乗り込み小さくなって人体に侵入し内側から病気を治す医療ゲーム。
 おそらく元ネタの一つであろう「ミクロの決死圏」とこの作品は観ておいた方がより面白いだろう・・・との動機で鑑賞。

 こっちも医療じゃ無いのか。

 ミニチュア化する技術が注目され開発が盛んな感じの世界が舞台。
 極小に縮め、後に復元させる技術の実験と、ソレを奪おうとするドタバタ。
 ウサギの体内に侵入する予定が、人間の青年に・・・そこで彼の協力の下・・・。

 ここからスパイアクションやらサスペンスやらで描ききったら、それはそれで面白かったかも知れない。
 何故か、作り手はコメディを作っているつもりらしく、どうでもいいシーンがちょこちょこ挟まれ、ブレまくって萎える。
 コメディならコメディで、がっつりコメディとして描いても面白くなっただろうに。
 
 SFを軸にしたけれど、細かな検証は面倒なので、コメディをいいわけに適当に誤魔化した感じ。
 医学生の助言もあったらしく、部分部分ちゃんとしているところもあり、余計ちゃんとしてないところが浮いて感じてしまう。
 全編矛盾だらけで、映画的に面白いと思った部分を、詰め込んだだけの、割と酷い作品。
 すべったコメディより残念な印象。

 理屈抜きに、シーンの一つ一つを、物語と切り離して鑑賞するにはいいのかも知れない。
猿山リム

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